Archive for the ‘「水広場的」ファイナンス’ Category

CPIから何が見えてくるか

中央銀行による空前のマネー供給でも頑として上がらなかった日本の物価、ここに来て輸入原価高騰の一部が小売価格にも反映されているが部分転嫁に留まり、つまり付加価値は増えていないため賃金が上がるシナリオが見えてこない。 ここ数 […]

オーケー・花王からも透けるデフレの本質

物価を上げるには相対的にマネーを増やせばいい、つまりMV=PQのMを増やせばPも上がるというモデルは通用しなかった。 CPI構成品目数の26%を占める最大セグメント、食料。 そのいびつな流通構造、慣行、そこに加わった株主 […]

フローとストック

政治の世界で経済成長と分配の議論がかまびすしい。それを考える水広場的な出発点はフローとストック両方の指標を見ること。 内閣府、日銀、総務省、厚労省から摂ったデータから参考までにグラフを作った。 賃金、消費者物価、家計純資 […]

モノ・サービスの価格の件

先日、最新(2020年基準)の消費者物価指数が発表され、当方もデータを入手した。 2020年時点の調査対象品目は1970年の倍近くに増え、全てのモノ・サービスは勿論カバーしていないけれど、物価指数としては政府のデータを頼 […]

デルタやオミクロンより怖い株

オチの切れがイマイチなタイトルで恐縮ですが、今回は席巻中のウィルス株より怖い株として日本企業の上場株があるという事を指摘したいと思います。 証券会社の知人達には申し訳ないが、今の上場企業数(3,800社ほど)は最大でもそ […]

Land of the rising money

The Economist最新号にインフレが始まった先進国経済で唯一消費者物価が上がらない日本の記事がある。 健康な経済は多くの市民に幸福をもたらし、緩やかな物価上昇は健康な経済の基本条件、そう考える私はデフレを忌み嫌う […]

新しい資本主義って?

岸田総理のもと、新しい資本主義の有識者会議の初回会合があったようです。 15人という人数と顔ぶれを見るだけでも、事務方の官僚が描くシナリオ通りの総花式の結論が透けて見えます。おそらく何も変わらないのでしょう。 個人的には […]

水メジャー統合

水メジャーVeoliaによるライバルSuez買収案件が最終局面に。 「投資家の朗報、住民の悲報、政府の面倒。」 水道ビジネスは将来キャッシュフローの変動(金融でいうところのリスク)が小さいためDCFの割引率は低い(=株価 […]

生産性って? 水広場的提唱

「メディア:菅総理の助言役アトキンソン氏に批判多数」 批判が出るのは当然で、菅氏がアトキンソン氏に従えば日本は更に貧しい国になると思います。 まず、僕たち一人ひとりが豊かになるためには、生産性を上げることは重要です。 ( […]

SROE(2)

SROE(Social Return on Equity)を提唱する当方、SROEに関する2回目の投稿です。 初回ではSROEの概念と定義を示しました。 会社に残す最終利益を分子とするROEと反対に、SROEの分子は社会 […]