つながる弱点
厳寒による水道管トラブルで東京都が千単位の世帯から連絡を受けているとの報道がありました。
地域統計上稀なケースなのでしょうが、零下数度程度でもダウンする設備が水道インフラの末端にあることがわかりました。
基バルブを閉めておけば多くのトラブルは避けられたかもしれませんが、多くの使用者は零下数度程度で破裂するほど脆弱であるとは想像していないのではないでしょうか。
今回はインフラの末端の事象ですが、公共インフラの脆弱性としては7年前の金町浄水場でのセシウム検出が記憶に新しいところです。
その際露見した脆弱性とは、インフラの一部に問題が生じた場合、それが全体に波及してしまう、まさにネットワークの弱点。
インフラの脆弱性を横に広げてみれば、たとえば通貨。キャッシュレス決済が広がれば広がるほど、ハッキングのインセンティブは増加するのが自然だと思いますが実際のところどうなのでしょう。
個人的には便利なキャッシュレスがよいと思いますが、水道同様、システムが持つ脆弱性はつきまといます。
クラウド上のデータ保管も同様のリスクがあり、ネット上で広がった消せない情報なども「つながるインフラ」がもつ負の側面だと思います。
つながらなくても生きていけるのが本当の強者だと思えて仕方ありません。
そのせいか、つながっていないモノが気になります。
身近なところでは手帳、地図、図書などの紙製品、そして紙幣・硬貨、さらにボトルドウォーター(ミネラルウォーター)なんかもつながらず完結しているところにその価値があるのかもしれません。
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