自裁
兄が逝った昨年12月21日から最初の月命日、西部邁先生が自裁されました。
西部先生、最高の知性をもちながら、その修得過程ではチンチロリンやらハッシッシ、今風のエコノミストや評論家が束でかかってもかないません。
兄と同列にする失礼をいたすつもりはありませんが、そのタイミングのためか、身近に感じて仕方ありません。
兄の人生はずっと精神疾患に悩まされたものでした。
だからとにかく粗暴になってしまう。
裏をかえせば、とびっきり純粋。51年間、僕に一つも嘘をつきませんでした。
嘘をつけば丸く収まったのでしょう。
でも、自らを犠牲にして人間の醜い側面を見事にあぶりだした彼の生き様。
イーストウッドのグラントリノの日本語の宣伝文句、「男の人生は最後で決まる」ってありましたっけ。
兄ちゃん、自分で決着をつける男らしさ、尊敬します。
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