アメリカの水ベンチャーの行方
アメリカにアルカライン・ウォーターという新興企業がある。
アルカリ性に加工したボトルドウォーターを製造販売し、経費をふんだんにつぎ込み売上が急増。
といっても直近の売上は20億円程、ずっと黒字を計上できず、直近は赤字幅が拡大。
そんな会社が上場でき、しかも時価総額が100億円以上になっている。
それが今のアメリカ。
株式価値に純資産200倍以上の値段をつけた理由のひとつは成長期待、しかし成熟国の飲料業界は安定性こそ高いが成長性は低い。
アルカリ性の水が大変健康によいという新発見があった訳でもない。
とすればこの過剰評価の要因は、金余り。
世界は低成長低金利に入り、増殖を求める金が余る中、売上成長にまい進する姿は投資家に好印象を与える。
一方、金融市場はほぼ10年単位ではじけており、前回2008年から10年が経過したのが現在。
はじける時、このような会社の株式価値は一気に下がる。
創業者の目的がカネであればすぐにでも売るべきということになる。
この会社が5年後にどうなっているか、少なくとも現在のオーナーや経営陣が残っている姿は想像できない。
Life in a fast lane
走っても走っても、拝金教神殿から脱出できない。
それが今のアメリカ。
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