台湾MUJIの水:回収の原因

台湾のMUJIで売られている日本のミネラルウォーターから基準値超の発ガン性物質が検出され自主回収となりました。

その発ガン性物質とはBromic Acid、臭素酸で、もともと原水に含まれていた可能性は低く、水または容器のオゾン殺菌・洗浄の副産物として発生した可能性がまず想定されます。

0.02~0.04ppmと思われるその含有率による健康への悪影響は普通の生活をする限りほぼ無いと思われます。

臭素酸基準がミネラルウォーターに適用されたのは比較的最近のことですが、それ以前の製品に当該基準値を超えるものが少なからずあり、しかしそれが原因で消費者がガンにかかった事例を私は知りませんし想像もできません。

従前の基準下で安全を期するために強い殺菌力をもつオゾン殺菌を施すのは生産者側の自然な対処でしたが、最近の規制強化で臭素酸の基準上限値が0.01ppmとなると、現場でのオゾン殺菌の微細な調整が要求されます。

いずれにしろ、たとえば0.04ppmの臭素酸入りの水を毎日2L1年飲んだとして、それが原因でガンが発生する確率は極めて低いということを消費者の皆様には知って頂きたいと願います。

今回もマスコミには事実誤認や誇張のない報道をお願いしたいものです。

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