微量元素の扱い

北欧の水メーカーから輸入の打診を受けています。
単語「雨」がその国名の由来らしく、確かに水が豊かな国です。
さて、その水、一般的な分類でいえば中硬水でpH中性~弱アルカリ。
パイパーダイアグラム(トリリニアダイアグラム)ではタイプⅡ(重炭酸カルシウム型)となります。
味は典型的な中硬水で、カルシウムのバランスが味覚的にも好影響を与えているようです。
それらはさておき、この水の「売り」とされているのが微量元素のほうで、具体的にはリチウム、ヨウ素等が含まれているということ。
リチウムについては外国ではその抗うつ作用がそれなりに知られていて、ミネラルウォーター成分として強調されることもあります。以前私のところに海外のグループからリチウム温泉水の製造を打診されたこともありました。
ヨウ素ですが、欧州では不足がちな成分として認識されているようで、ここでもプラス要素(?)としての取り扱いとなっていますが、昆布大国の日本におけるその付加価値はといえば、微妙でありましょう。
おいしい水であることには変わりなく、悩ましいところです。



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