生産性って? 水広場的提唱
「メディア:菅総理の助言役アトキンソン氏に批判多数」
批判が出るのは当然で、菅氏がアトキンソン氏に従えば日本は更に貧しい国になると思います。
まず、僕たち一人ひとりが豊かになるためには、生産性を上げることは重要です。
(生産性=Output / Input、又は粗利/労働単位)
ただしアトキンソン氏が提唱する中小企業再編による生産性の上昇には重大な欠陥があります。氏の提唱通りに会社がくっつくことで重複する人員の削減を進めれば数字上の生産性は上がり、再編がマクロ統計上で有意な規模で進行したとすれば、同時にそのプラスを優に上回る失業起因トータル社会ロス(自殺、少子化進行、etc)が発生しているはずです。
同氏のロジック、生産性と企業規模が高相関であるから、生産性を上げるために企業規模を大きくすればよいとしたならばそれは誤りであり、高相関は大企業は小さい会社より生産性が高かったという単純な結果を示しただけで、企業規模を大きくすれば生産性が上がる因果関係があるという事ではありません。当たり前の話、生産性はいろんな要素に左右されるのです。
では今の日本に適した生産性上昇の道筋とは? 水広場的にずっと提唱してきたとおり、冒頭の生産性の式でいえば分母ではなく分子。粗利拡大です。
1.公的有効需要の創出(介護従事者の準公務員化と報酬倍増、等)
2.フェアプライス販売(過当競争下での短期主義経営により薄利多売が跋扈、労働価値がどんどんディカウントされているのが今の日本だが、売る側が商品・サービスの効用と同程度の価格で売れば一瞬で生産性は上がり、短期利益減少で短期株主は損し、消費者余剰は減るが生産価値というものに気付き、全体としてより良い社会になる)
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