北欧の新トレンド
デンマークの若き起業家と語り合いました。
去年できたばかりの彼のブランド、その水はスウェーデン、デンマーク、アメリカ、香港で既に販売を開始されているとのこと。
グリーンランドの氷河水やデンマークの鉱水を原水にしたプレミアムウォーターです。
いかがでしょうか、日本で。
カタルーニャの名水
スペインのカタルーニャ地方を代表する水、ヴィッチーカタラン。
塩っけあるこの水の重厚な味わいは、初めて口にしたとき、驚きを生じさせるかもしれません。
飲泉したことのある方や欧州などの天然炭酸水をご存じの方であれば、「なるほど!」っていう感じかもしれません。
とにかく、こんなに味のある水は日本にはありません。
特に、汗ばむ夏の水分補給にはこのヴィッチーカタランのペットボトルが最適です。
日本にはプロスタイルデザイン社によりグラスボトルが輸入されていますが、このようなペットボトルも欲しい方は多いでしょう。
ところでカタルーニャ自治州は独立の住民投票を来月に控えていますね。
可能性は低いとはいえ、仮に最終的に独立となった場合、独立政府はEUに参加し直すやら、とにかく通商は混乱必至。
このブランドを見ると、自由貿易の有難みを実感します。
危機迫る水道水の解決策
週刊ダイヤモンドにも特集された通り、日本の水道水には課題が山積しています。
人口減で需要先細りの中、設備は老朽化し、現状の形態を維持するのであれば、不採算水道が全国で続出すること必須です。
前にも書きましたが、解決策のひとつはオーバースペックを普通のスペックにすること。
上水道の用途として「飲用・調理用」は1割にも満たないという実態をどう見るか? 価値観の違いにもよるでしょう。
いずれにせよ、「おいしい水」として味を競うことと、大事な生命線である水のインフラを維持すること、需要増の時代はこれらは背反せずに済みましたが、これからはそうはいきません。
天然水のような味の水が仮に浄水場でできたとしても、水道管やマンションのタンク配管設備が老朽化していたらそもそも無意味です。
これら全体のシステムを維持改善するには利用者の負担を高めるしかないのです。
そこで、水道の存在意義を見つめ直してみましょう。
「安全な水であること」「維持可能な水道システムであること」、これら2条件以外は些末であることに改めて気づきます。
上記基本2条件を満たすには、中本信忠先生の「生物浄化」システムの導入を進めるべきです。
そのためにも、塩素消毒を義務付ける水道法の改正が必要です。
純潔な水
フランスのオート・ソーヌ県のナチュラルミネラルウォーター、ヴェルマンフォワ。
またの名を「純潔の水」といいます。
なぜ純潔なのか。そう、汚染されていないからです。
ここでいう汚染とは、硝酸性窒素と亜硝酸性窒素を差し、合計で0.01mg/L以下という、欧州産ナチュラルミネラルウォーターとしては珍しい無垢さを誇る水です。これら物質は血中酸素の運搬を阻害し、ガンにもつながる恐れがあることで広く知られています。
もともと19世紀にナポレオン3世の軍事医療学校の医療現場で使われたメディカルウォーターでしたが、21世紀、ヴェルマンフォワ村のパン屋さんにより復活。日本での展開を視野に、専門店や一部コンビニにヒアリングを開始しています。
FOODEX JAPAN
FOODEX JAPANではニュージーランドのナチュラルフレーバードロップを支援しました。
フランスセクションでは見慣れない水が出展されており、その名はヴェルマンフォワ。
コントレックス並のミネラル量にも関わらず、硝酸態窒素がゼロ。無垢でリッチな水。
いかがでしょうか?
外圧による水道民営化の脅威に隠れる本当の問題
麻生副大臣の訪米で日本の水道民営化にアメリカが圧力をかけるとかかけないとか報道されています。
日本の上水道の本当の脅威は民営化などの「所有/経営 構造」ではなく、先細りの需要に対して維持運営コストが高いことにあります。
水道事業が巨大装置産業である以上、運営コストに占める資本費用の比率は高く、また今後は老朽化したそれらの多くの更新に新たな資本投入が欠かせません。老朽化の更新、耐震化など、必要な設備投資を実施すれば水道事業単体で黒字になる事業体は限られるでしょう。
そして、水道法で塩素消毒が義務付けられているため、緩速ろ過(生物浄化)など塩素消毒以外のローコストの運用もできません。
欧州などと違い、日本の水はもともとオーバースペックなのです。
先進ろ過技術を駆使し「ミネラルウォーターに負けないおいしさ」を喧伝する大都市圏などの水道運営に反対しませんが、他方、本質を見る視線からは、不自然さを感じることも事実です。
例えば首都圏んの水道水の原水は遠方(遡れば群馬県北部)から河川をつなぎつなぎ流れる流域で大量に供給され、途中で様々な物質を混入し首都圏に流れ下った河川水を浄化したものを僕らは飲んでいます。
それら河川水そのものがミネラルウォーターに負けないおいしさであったなら、この不自然さは生じません。
原材料がおいしくないのに製品のおいしさがPRされる不自然さ。
汚い水、安全でない水、不味い水、が高度ろ過技術によりおいしくなるのは素晴らしいことです。ただし、21世紀も公害に悩む中国やバングラデシュなどの環境水準の国々においては。
技術立国としての誇らしい日本が見える一方で、生活者としては、そろそろ環境との共存という本来の姿に立ち戻りたい。少なくともその方向で進んでいきたいと僕は思います。
水道水の過半はトイレと風呂、つまり汚物と一緒に流されることになります。飲んだり調理に使われるのは使用水道のほんの一部。
汚物を流すのに使われるのは、「ミネラルウォーターに負けない美味しい水」。
移民を受け入れたり出生率が短期劇的に改善しない限り、事業としての水道の売り上げは逓減していきます。コストは前述のとおり減りません。
ミネラルウォーターを売りたいから水道水の課題を指摘しているわけのではありません。僕だって毎日水道水を飲んでいます。
維持可能な水道のためには、先進技術という部分最適にこだわってミネラルウォーターに負けない美味しさを目指すというより、オーバースペックなものがオーバースペックに見える単純な視座が求められます。
水広場的追悼録2016
カストロ、フライ、プリンス、ボウイ。 水広場的追悼録2016、一人を挙げればこの人です。
www.worldofjohancruyff.com/
水素水について
国民生活センターが容器入り水素水10銘柄、生成器9銘柄を対象に試験を行い、結果が発表されました。
水素水が悩ましい点は、弊社で否定した他の様々な機能水と違い、健康への効能の可能性を否定できないこと。
複数の研究機関が水素水の研究をまさに行っており、それらを待つ必要があるけれど、水素水を現在求められる方々はその可能性を買っておられるということです。勿論、期待されたほどの働きが実際にはない可能性もあります。
我々も勿論注意して事実に基づいた販売を心がけなければいけません。
2点だけ同センターの調査について指摘すべきは、1)調査対象商品はそれらの製造時期を揃えなければ正確な水素溶存量の比較にはならないこと、2)水素溶存量の比較という調査だけでは、水素には効能がある前提としているように見えることから、水素の効能に関する各種研究もあわせて調査する必要があったこと、です。
調査結果は下記にあります。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20161215_2.pdf
新商品と余剰供給
伊藤園が3月に発売を予定している新商品の例。健康志向が明瞭で、原材料名のトップが「野菜汁」ときています。あらごし人参&りんご、より原材料そのものに近づく努力が見られます。
一般小売チャネルに頼る大手メーカーの商品は十分な殺菌が前提、それは原材料から遠ざかるもの。
規制と構造に縛られ、矛盾の中で進むしかなければ、突き抜けるプロダクトはできようがないのかもしれない。
いびつなサプライチェーンの形を少しでも健康的にする努力、川上統合はまったなしだと思われる。
大気から飲み水を(2)
アメリカのエンジニアがソーラーパネルと大気中の水分を捕捉して飲み水にする装置を一つにした製品を開発した。
一見、すごくいいアイデアにみえる。
場所にもよるけれど、一日に4,5リットルの飲み水がつくれるという。
このように、大気の水をつかうモデルの短所は水量。 飲み水だけならまだしも、炊事洗濯風呂トイレの中水がまかなえない。
地下水、雨、表流水など、当該地点に最適なソリューションを提供することが望ましい。