大気から飲み水を
ドイツの会社が大気中の水分を飲み水に利用するシステムを世界で展開しています。
製品名はCloudFisher。
https://www.aqualonis.com/
地銀独特の強み
本日ビッグサイトで全国の地銀が主催する食品展示会が開かれました。
数件、水広場の会員の琴線に響きそうな素材、商品に出会うことができました。
Foodexやスーパーマーケットトレードショーといったビッグイベントでは何故か見られない、素朴でhumbleな装いの品々。
派手さとは無縁、でもその中身はしっかりと芯のある、確かな味をもった素材。
投資銀行時代には、若さにまかせ地銀経営者の皆様方にも勝手な助言をしておりましたが、当時気づかなかった、地銀だからこそできるこれらの取り組みがこんなところにあったとは知りませんでした。
市場の縦横を見れば明らかに統合圧力のかかる地銀セクター。
統合が避けられないとしたら、地元資源の潜在価値を顕在化するノウハウや実績の評価額は営業権に加算されるべきです。
12周年
本日、水広場運営会社グローバルウォーターの設立から12周年となりました。
これもひとえに応援してくださる皆様のおかげです。
改めて感謝、御礼申し上げます。
北極氷山水
ヨーロッパの古い水仲間のスティーブから久しぶりに連絡があり、北極海の氷山の水をボトリングしたという。
プレミアムボトルに詰まった北極氷山水のサンプルが届いた。これから輸入の検討に入ります。
さて、日本でどれだけの需要があるか。ロマン派にはこれ以上ないアイテムだけれど。
オリジナルウォーター
最近増えているオリジナルウォーター製作依頼。
東京ベイコート倶楽部、第一イン、ポルシェジャパン、といったクライアントから請け負ってきました。
直近の例はこちら。出荷準備中です。
食品廃棄物+超臨界水=!
液体と気体の中間のような超臨界水。
有機物を分解しやすいその性質を利用し、食品廃棄物から水素とメタンガスを発生させる研究が進行中のようです。
環境省HPによれば、バイオマスエネルギーの利用可能量として、加工食品廃棄物が最大。
全国の無数の食品工場はエネルギー地消地産のパイオニアになれるかもしれません。
超臨界水によって。
長寿の水(沖縄編)
長寿の里であることを高々と宣言している沖縄県大宜味村。
村では長寿の理由として、塩分摂取量の少なさ、豚肉をよく食べる、活動量が多い、のんびりした環境などを挙げています。
一方で水はどうか? 大宜味村で採水された水で見てみましょう。
陽イオンのうちカルシウムが多く、ナトリウム、マグネシウム、カリウムと続き、硬度210の中硬水。
国産天然水の中ではveryミネラルリッチ。そしてpH7.8の弱アルカリ性。
水広場で長寿の水の特徴として挙げる、「アルカリ性」&「カルシウムリッチ」の条件に該当します。
前段に戻り、長寿の理由のひとつに水がある可能性も挙げておきましょう。
雨を使ったベネチア人
西南日本の断水やアメリカの鉛被害など、天災と人災の違いはあれど、先進各国で水道トラブルが相次いでいます。
水が豊富といわれる日本。しかし実際は限られた季節にどっと降った雨が地表と地下それぞれでさっと下っていってしまうため、それほど単純ではありません。
四国など地下水が少ない地域もしかり。
時代と場所は違えど、水不足を知恵で乗り切った例にベニス(ベネチア)がありますね。
海水に囲まれて飲料水が圧倒的に足りない場所。そんな時に出てくるんですね、凄い人が。
雨水をためるだけでなく、生物浄化による天然フィルタを同時に備えた水槽井戸。
そんなものを考案した人を天才といわず何と言いましょう。
長寿の水
水広場で長寿のための水としてお勧めする水は大きく分けて、汚染度が低いこと、天然成分が長寿向けであること、の2点を鑑みて選んでいます。
汚染度はいわずもがなとして、天然成分については一定のカルシウムを含んだアルカリ性の水を一番のお奨めとして挙げています。
カルシウムを一定量含んだアルカリ性の水は藤田紘一郎東京医科歯科大学名誉教授はじめ著名な研究者達が長寿の水の特徴として挙げています。水広場的にもそこには異論はありません。
その成分特徴を持つ世界的に有名な水に「ルルドの泉」があります。水広場が現地調査で確認しました。
そのルルドの泉に最も近い地質と水質をもつ日本の水源はズバリ、岩手県の岩泉町にある「龍泉洞」。
石灰岩質と急峻な地下水の流れという点で共通する両者、自然の帰結として、水質も似通っています。
地元岩泉町では龍泉洞から湧き出す水を飲んで長生きをした幾多のエピソードが古くから伝わります。
その龍泉洞が作った天然水を非加熱充填した「龍泉洞の水」は長寿のための水をお探しの方々に紹介したいミネラルウォーターです。
(画像は龍泉洞内)
日本の水リスク
水に恵まれた日本は水に関するリスクは低い。そう考える日本人は多い。
World Resources Instituteの分析によれば、そうでもないらしい。
彼らの水リスクマップ、世界中の国地域の水リスクを分析しリスクに応じ色分けし、感覚的にも捉えやすい。
(赤がハイリスク、薄い黄色がローリスク、グレーはデータなし)
総合評価を見ると日本は大体がだいだい色に見える(一番上の図)。カナダ、ブラジル、ロシア、北欧、マレーシア、ニュージーランドなどより高リスクというわけだ。
何故だろうか。
彼らの分析では、水リスクを物理面(水量と水質)や法規制等のあり方で相対点数をつけ、最もウェイトの重い水量リスクには7つのサブカテゴリがあるが、そのうち2つのカテゴリの評価が辛いからである。
ひとつは洪水リスク。2番目の図のとおり。
洪水よりもっとシビアに見えるのが、上流貯水(3番目の図)。
世界全体ではグレー(データ無し)が多いけれど、日本は真っ赤に見える。WRIの基データの量は多くないとはいえ、急峻な地形の日本、言われてみれば確かにという感もある。
彼らの分析が正しいとすれば、リスク管理上のダムの価値やダムに代わる貯水の必要性を外部から示しているということだ。