日本の水ブランディング

このたび某県の水ブランド戦略のアドバイザーを承諾、水系のブランディングに直接向き合います。

水循環全体のブランディング、価値をどう造っていくか。 大事な任務、簡単ではないことだけはわかっています。

NZサイダー



イギリスでいうサイダー、フランスのシードル、それに似たライトな発泡フルーツ酒がニュージーランドから登場。

キャンペーンを開始してます。

あっという間の10年

弊社創造によるブルースプリングの発売開始からこの6月で10年。

皆様のおかででニュージーランドの名鉱泉を受け入れて頂き、感謝以外に的確に心情を表す言葉が見当たりません。

リーマンショックで輸入水が破滅的にダメージを受け、東日本大震災では水市場が大混乱しても、僕たちのこの水への信念は揺るぎませんでした。

この水を通じて一人でも多くの人を昨日より幸せにすることが僕らの願いです。

https://www.mizuhiroba.jp/shop/products/detail/2785

アメリカでアクアボールという商品が売られています。子供向けのフレーバーウォーターで、球形容器が特徴的。

あの水に似ている。。。そう、今は懐かしいOGO。

今度はバナナウォーター

アメリカのフレーバーウォーターの動きが激しい。

ココナッツウォーターのヒットが拍車をかけ、今度はニューヨーク州のメーカーがバナナウォーターを作り始めた。

バナナ濃縮ジュースを入れた水。栄養面の好さは1本で中サイズバナナ2本分のカリウムがとれること。

水もいろいろ – ロガスカの薬的天然水

薬用というべき天然水”DonatMg”のサンプルを頂いた。

マグネシウムイオンがリットルあたり1,000mg(1g)入っており、炭酸水素イオンほぼ8,000mg、サルフェート2,000mg超、カルシウム380mg、炭酸3,500mg。ナチュラルミネラルウォーターとして他に類を見ない濃さ、温泉水としてみても高張性、つまり成分豊富な類いに分類できる。

この水の故郷はスロベニアのロガスカ。アドリア海に面し、イタリアとクロアチアに挟まれた風光明媚な国の鉱泉療養地であります。

当地作成資料によれば炭酸水素は体内のpHレベルを適正にする働きがあり、マグネシウム摂取は2型糖尿病にもよいとある。またマグネシウムは便秘に利くことは周知の事実。人によってはとても価値のある水といえるでしょう。

日本は軟水の国。白神産地のブナが磨いた超軟水の硬度(Ca x 2.5 + Mg x 4)は1mg/L未満。この水は5,100mg/L超。

分類上は両方とも「水」。化学的には全く別の液体、水広場的には片や老若男女の体水分としての価値、他方は病気治療予防に価値があります。

人生いろいろ、水もいろいろ。

そして、水さえあればずっと健康でいられる理由がこんなところからも伺えるわけです。

柿田川湧水

水道原水として日本有数の湧水量を誇る柿田川湧水群。連休中だったせいか大盛況でした。富士山系という伏流水が膨大なスケールで湧出し、悠々たる河川が誕生する場面に遭遇できます。富士山の手前にあしたか山が構えてもおり、この湧水が富士山の水と言い切れるのかは疑問でしょうが、文化的価値も備えた魅力ある水源です。

下水道がエネルギーという身近な例

今日のNHKで下水が宝である所以を放送していました。まさにそのとおり、中でも都市部で一番ありがたいのがヒートポンプだと思います。

何年か前、地下水利用のHPの事業化を検討したことがありました。産総研や東京大学を訪ねて勉強しました。

3本のうち一番大事な3本目の矢。規制緩和が意味をなす好例がこれで、下水道を民間の名医達に解き放つことで、今の数倍の社会貢献の働きをします。

私の事務所のそばにも良い例が。後楽園界隈では下水道がエネルギーに活用されています。

(画像出所:東京下水道エネルギー株式会社)

27年無許可営業etc…

ニューズウィークの記事です。ネスレがカルフォルニアで持つ地下水利用許可が27年前に切れていた。。。

前も書きましたが、アメリカのミネラルウォーター(ボトルドウォーター)の製造拠点の多くがカルフォルニア界隈にあります。

水不足にも関わらず、国内で売るならまだしも、太平洋のずっと先の日本で、アバフォイルやらクリスタルガイザーやらが地元と変わらない、いやひょっとするともっと安い値段で売られています。

標題の事件(?)が発覚した上に、そんなことを現地の人たちが知ったら、デモの一つや二つ起きてもおかしくありません。

水屋としては複雑な立場の僕ですが、できることといえば、水不足の地域から、または現地の人が疑問をいだくような安価(=並行輸入品)で、水を仕入れないことがあります。その点では水広場は一貫しています。

作って売った結果の付加価値合計が圧縮する今の市場。

帳簿上で粗利が出ていても、製造、輸送時のCO2、騒音、エネルギ―消費、自然破壊、そしてカルフォルニアのケースなら水の不公平配分といった諸々の社会的費用を差っ引いたとしたら、赤になるケースもそれなりに多いはずです。

そういう時に不憫なのは全体で無意味と知らずに必死に携わる従業員と配送ドライバー達。

カルフォルニアなら勿論、枯渇のせいで水道水が使えない人たち。

あるべき商品設計とは、最低社会費用を加味した製造原価をベースに粗利を出す売価設定です。

でないと水産業の存在意義がいつかきっと誰かに問われます。

いつまでたっても終わらない売り手の市場シェア争いを見れば、それは随分と先のことになりそうです。

消費者として我々はとかく安いものに惹かれますが、私達が受け取るそのプラスは地球のどこかの誰かが割りを食ったコストで補われている部分がきっとあるんだということ、常に想像しますし、より多くの方にもできるだけ正確に理解して頂きたいと思います。

http://www.newsweek.com/nestles-california-water-permit-expired-27-years-ago-321940?rel=most_shared2

足元にある危機

東洋経済に食品放射能汚染の現状がレポートされています。森林は放射能が留まりやすく、ジビエやキノコに今でも高い放射線が検出されることがあるようです。

同誌によれば福島から離れているように見える山梨や静岡でも検出されています。事故後に海外のメディアが出した地球儀レベルでの拡散図が脳裏をよぎりました。100キロや200キロといった距離を遠いという感覚だと本質を見誤りそうです。

私達が提供する全国各地の水は勿論定期的に検査を受けたものです。そのほとんどが深く掘った井戸から汲み上げたもの、つまりざっと数十年前に降った雨や雪です(水年齢)。

それらから、仮に福島原発事故による放射能汚染が検出されるとしたら、大雑把にいえば数十年先からとなりますが、その時への備えが必要です。採水時の水年齢がたった⒑歳のことだってありえますので、その場合はあと6年の猶予しかありません。仮に汚染物質が帯水層まで浸透したとしら、6年後には飲用に放射能汚染水を汲み上げる事態となります。

東電や国の責任に、全国の水道事業体や水メーカーに対し、採水帯水層より浅い地点での若い水の検査を徹底することがあるよう思える所以です。

東洋経済では河川の数値も掲載されていましたが、手賀沼、印旛沼周辺、花見川は十分に注意が必要なレベルのようです。