Isbre
ノルウェーのイスブルが日本に上陸しました。このほどアイスエイジのタカラフーズさんが輸入を開始、水広場でも来年早々登場予定。はい、どんな水かといえば、そうです、ノルウェイらしい氷河水で、さっぱりとした透明観あふれる水、ということになりますか。。
山中教授の記者会見場にはラムローサ
ノーベル賞授賞式前の共同記者会見の席で山中教授の手元にラムローサを発見。
どうでもいいことなのかもしれませんが、当方としてはそっちに目が行ってしまうのです。
ラムローサについては拙書「世界名水100」にも紹介されています。(以下抜粋)
この水の効用の発見は18世紀初頭国王カール7世の時代に遡る。当時役人であったヨハン・ヤコブ・ドベリウスがラムローサに湧く水に体によい効用があることに気づき1707年にその地にラムローサ療養所を開設した。翌1708年からラムローサの水のマーケティングが開始されたといわれ、そのスパ(保養地)に湧く水をアピールし観光客誘致を図ったとされる。20層にも及ぶ複雑な地層で育まれたこの天然水にはナトリウムが比較的多く含れたしっかりした味わいを持つ。
残念ですが現在のところ日本への輸入は再開されていません。
土壌菌群の代謝物
天然水の健康尺度の王道はミネラルとpH。他方これまであまり語られていないのが土壌菌、微生物の働き。
そこで、土壌中の善玉菌を健康に生かす水、生物活性水のサンプルを入手しました。
じっくりと勉強していきます。
VILAJUÏGA
バルセロナにいる水仲間のスティーブが送ってきたサンプル。VILAJUÏGA、成分からもカタルーニャの特徴が伺えます。
まだ日本にはありませんが、弊社でなくとも、もし誰かが輸入するとしたら、このブランドの日本語読みをどうするか。非常に興味深いところです。
高級水のプロのスティーブ、洒落たフォルムは流石です。
祝! 鴎外記念館Open
文京区が新設した森鴎外記念館は当社から徒歩2分の場所にあります。
鴎外がドイツで飲んだビールや、ドイツで飲んだであろう水、それらは当水広場サイトでお求めになれます。
鴎外が飲んだという修道院ビール https://www.mizuhiroba.jp/shop/products/detail/1201
黄金の水
当社監査役の地元、小金井市にある黄金の水。
500円のお金を支払い水栓を受け取れば、使い放題の地下100mの深井戸水。
100mだから水質もよく、硬度でいうと145。カルシウムが良い具合の天然水です。
もしもの災害時にも活躍することになるはず。
http://www.edotokyo-yasai.jp/koganenomizu/koganenomizu.html
水先物
Nature誌にフレデリック・カフマンというジャーナリストが食品価格の高騰はウォール街が招いたもので、次は水が狙われるといった警告記事を書いています。水の先物がそのうち始まり、投機の対象になって価格急騰が見えているから、金融機関にそれを許してはならないといったトーンで。
随分と前、某欧州系金融機関でクレジット・デリバティブの立ち上げを担当していた頃を思い出しました。
当時は邦銀のBIS比率が8%を切る切らないの最中、その新しいツールは孔雀の羽のような見事さで簡単に銀行の実態を眩ませ、ロンドン東京間でリスクアセットのキャッチボールが横行、その構造の精緻さと動機の幼稚さの深遠なギャップに戸惑いながらも、目先の収益追求に邁進していた幼稚な自分を思い出しました。
水を投機対象にしてはならないという氏の意気込みに共感します。一方、自分の経験を交えて言うならば、同氏の警告は多少扇動的な側面があるようにも見えます。50年後、人口爆発がまだ続き、地球の水循環が弱体化するようならば、食品と同質のコモディティとして水が捉えられるのかもしれません。また彼が言っているものの中には天候デリバティブや自然災害に対する保険の領域で説明されるものもあり、また、デリバティブは決済を伴うものの記事では水の決済実務には触れられていないようでした。
http://www.nature.com/nature/journal/v490/n7421/full/490469a.html
水のロジスティクスは簡単ではありません。僕たちが彼の主張に付添えるところがあれば、それは実務面でしょう。
ところで、この記事が目に付いたのは著者の姓名が以前の同僚と同じだったから。あれっと思って反応したら、別人。
国内名水めぐり
3連休初日、霧が峰方面への仕事の帰り、北軽井沢経由で草津まで足を伸ばす。なつかしの名水アップデート。
雲場池と御膳水、白糸の滝、草津温泉。浅間山系の伏流水はさっぱりと飲め、草津の湯は周知のとおりpH2の強酸性。
草津以外にも玉川温泉や川湯温泉などなど、水広場健康源泉セクションでも硫黄が豊富な源泉を多数訪れた。
今回は両方とも観光客で賑わっていた。こちらは水と接するだけ、泊まったりする必要もなく、軽い。
草津温泉・西の河原
中国が日本の水を狙ってる? その前に。。
以前、某大学のベンチャーカンファレンスで講演した後に、出席者の方から日本の水源が中国にどんどん買われているようですが、本当ですか?と聞かれた。
日本の法律では土地所有者はその上も下も所有しており、中国に関連する個人または法人が日本のどこかの土地を買えばその下に存在する可能性のある水も所有できる。北海道の別荘地などが実際に売買された例などを挙げ、中国はいずれ水不足だから日本の水源が狙われている、と一部過剰反応が見られた頃のこと。
水源を外の脅威から守るのは当然で、もし相手が本当に日本の水を自国のために狙っているとしたら僕らも最大限日本の水を守るために尽くすが、その前に、知的たる日本人私達が事実を正確に理解することが必要。しかし脅威論の扇動者の方たちのほとんどにおいて、実際に何が起こっており、その次に何が起こりえて、最悪の場合はどうなるのか、という冷静な視点が欠落しているようだ。
仮に中国人でもどこの国の人でも日本の水源地を買ったとする。自国民にそこの水を使わせるには、A)水を自国に運ぶ、B)自国民を日本に移住させる、の二つがある。
B)はひとまず非現実シナリオとする。
A)の場合、実務上はバルクで運んで消費地の自国で容器に詰める、日本で容器詰めして輸送する、パイプラインを敷いて運ぶ、の3通りが想定できる。パイプライン施設は日本政府なり各自治体が許さなければ不可能、バルクで運ぶ場合はコストと品質面にまだ課題がある(ニュージーランドから日本にバルクで天然水を運び国内でボトリングする実験を行った上での個人的実感)。
日本で容器詰めして運ぶのが今のところ最も現実的。その場合、経済的には国産ミネラルウォーターの輸出となる。
他方、自国民使用以外の目的として純投資がありうる。
そこで本質論になるが、そもそも水資源減少を抑えるには、自治体による揚水規制を徹底すれば外国人だろうと日本人だろうと必要以上に水を使えない。
本分は日本の水資源(正確には水循環)を守り育てることであり、所有目的が純投資だろうが実業だろうが、揚水規制や自治体・NPOなどによるモニタリングでコントロールする範疇ということになる。地下水や表流水に県境はないから、全国的視野での管理が望まれるが。使用できる水量にキャップ(上限)があれば青天井のヴァリュエーションはそう見込めず、突拍子もない売買を遠ざけることにもつながる。
水不足の中国が日本の水を狙って水源地を買いあさっている、と煽る人がいたら、「だとしたら彼らは実際どうやって日本の水を使うのだろう?」という子供なら自然に感じる疑問を逆に投げ返してみよう。
スコットランドとイングランド:水も違った
あの伝説のストライカー、ジョージ・ベストの主治医だっというDr.ロジャー・ウィリアムズのロンドン大学での研究によると、イングランド人はスコットランド人よりアルコールによる肝臓疾患発症リスクが3分の一低く、水質がその理由だという。
かの地では、イングランドは硬水、スコットランドは軟水という一般的な見方があり、それは概ね間違っておらず、カルシウムやマグネシウムが比較的豊富なイングランドの水が、酒飲みの肝臓によいとしている。人種が違うので日本人にそのまま適用できる説ではないけれど。