物流センター稼動開始

水広場が自社物流センターを開設しました。

風通し良く、酷暑の夏でも大切な商品に影響しない理想的な場所と構造です。

物件探し、交渉・契約、オフィス設置、倉庫の排水口設置と大掃除(35℃で丸一日、熱中症寸前でやっと終了)などなど、開くまでは一人でやりましたが、ネステナーが来てからは頼もしい新しい仲間たちと一緒に倉庫を構築。新しいものを創るのはいつでも気持ちがよいものです。


700平米、3段積みの立派なセンターができました。

 

倉庫立ち上げ中は朝5時半に出て夜遅く帰宅する毎日が続きますが、車の帰り道では、様々で止むことを知らない鈴虫の大シンフォニーをバックに運転できるという、壮大で贅沢な場所にこの物流センターは位置しています。

飲み水を自分でつくる

8年以上にわたって、水広場会員の皆さんから連日相談を受けますが、振り返ればその内容のほとんどが健康のための飲用水質について。「自分のところの水は大丈夫でしょうか?」「子供の体質改善によい水はないでしょうか?」「TVで悪いと聞いた成分がこのミネラルウォーターに入っていませんか?」等、基本的かつ切実なお問い合わせです。

会員の皆さん一人ひとりにあった水質の水をガイダンスしていますが、これまでの一般的な流れは、ご自宅の水道水で解決できるかチェックし、必要と判断したなら当該会員に適したミネラルウォーターなどをアドバイス。当然これからも続けます。

更にこれからは、もっと賢く生きたいという人たち、今までと違う独自の選択肢を求める人たちなどに対し、別の軸からのご提案も用意します。例えば、自宅地下水を自分の望む水質に生成することができれば、水質、自給、災害ライフライン、水道代節約、それら全ての解決につながります。

日記たるブログで宣伝してしまい誠に恐縮ながら、当社グローバルウォーターの自家天然水システム「ウェルベルデ」がそれです。前信州大学名誉教授の中本先生らの監修下で開発しました。お手すきのときにでもご覧下さいましたら幸甚です。

 https://www.mizuhiroba.jp/wellverde/

オランダで起こっていること

オランダでは火力発電所などで発生する蒸発水分を集め、飲用水などに2次利用するプロジェクトが進行中。

繊維膜をうまく利用して空気中の「水分」を採集、実用化に近づいている。従来の予想では工場で利用した水の20%しか再利用できないと思われていたところ、最近の実験によりそれが40%程度可能になろうともいわれる。

本格実用となれば、水の大量利用者は水道や自家井戸以外にリサイクルという水調達選択肢ができ、水の需要者が供給者にもなりうる。

イギリスで起こっていること

イギリスで水道事業の規制緩和の動きがある。

立法化されれば、水道事業への参入障壁が軽減され、消費者は水道会社を選べることになる。水道管インフラなど、電話線におけるNTTみたいなイメージで、所有者(公ないしメジャー)から新規事業者が借りるのでしょうか。時間があるときにでも調べましょう。

値段以外で競争できるのか?であれば何で? 興味深いところです。

マヤの水資源管理システム

NYタイムズの環境欄から。

現在のグアテマラ、2000年前のマヤ文明の頃のTikalに実在した水道システムの実態が、最近の調査で明らかになってきたという。

厳しい自然環境の高地にも関わらず、1000年近い長期間稼動していたというそのシステム。その実態を一言で今風にいうと緩速ろ過(生物浄化)。

遠くから膨大な量の砂を運び込み濾過に使ったようである。

NYタイムズの当該ブログの肝は、ローテクだったからこそ自然共存のサステイナブルな水道システムとして長期間機能しえた、つまり現代の我々も参考にすべきだ、ということらしい。

まさに中本信忠先生が私に言われたことと同じ。 

アメリカや日本の塩素消毒による急速ろ過というのが曲がり角にきているよう感じる話題が最近とみに多い。

http://green.blogs.nytimes.com/2012/07/16/a-mayan-water-system-with-lessons-for-today/?smid=li-share&goback=%2Egde_1897041_member_135234610

今シャーロットで起こっていること

アメリカ、ノース・カロライナ州シャーロットに注目。

市が民間と共同でSmart Water Nowという水資源管理プログラムを開始するという。

ビル群におけるサステイナブルな水利用を実現するためのもので、Itron, Verison, Siemensなどが参加し、この秋に運用が開始される予定。

最先端ITを利用した水資源管理はIBMなども以前から本腰を入れているけれど、日本企業はこれまで比較的静かなよう。

もっと広く公的セクターによる水資源情報管理を覗けば、こちらの国交省と環境省はそれぞれ別観点から別々にデータを持ち、水資源情報は構造的に統合されていない。特に地下水のデータは不足し、何とかすべきところ。当社ができることは自社開発の個人用自家天然水システムを普及させ地下水情報ネットワーク構築を図ることぐらいだが、単独で有用規模のデータにはなり得ず、他の既存データも含め統合情報管理が求められる。

情報は一箇所で統合し、その活用は水資源の保護、災害対策など、目的別に担当省庁がそれぞれ行うこと。それにより税金の無駄使いを削り、情報が効果的になるダブルメリットが期待できる。

エンジンガーの本社工場で太陽光発電開始

ドイツのエンジンガー本社で太陽光発電開始!


エンジンガースポルトの水源工場を持つエンジンガー・ミネラルハイルクヴェレン社は。本社工場に太陽光発電設備を設置しました。年間850トンの二酸化炭素の削減を可能にするものです。

http://www.ensinger.de/news-termine/ensinger-news/newsansicht/?tx_ttnews%5Btt_news%5D=61&cHash=e05d1c3d94c04d19602e3052b80e6904

今週のビデオ

スペインの会社が紹介する、下水自動コントロールシステムのビデオ。

http://www.aguasresiduales.info/main/index.php?fv=&goback=%2Egde_1897041_member_132644847

ビンテイジ



カルパチア山脈の名水、ボルセックのスティル。ショールームの裏を整理してたら隅から出てきました。

グローバルウォーターは炭酸版だけ輸入していますから、これはサンプル品。いつのサンプルかといえば、2006年9月。5年モノ。。 飲めるのか。 美味しく頂けました。水のVintage?

無除菌無殺菌ですが、記憶にある充填直後のものとあまり変わりはない。冷暗所に保管しておけば大抵の無炭酸水はそれほど変わらないということか。

もちろん品質に関する実質の話で、販売行為においては別尺度。

擬生化学膜による脱塩技術

シンガポールなどで真剣に議論されている将来の海水脱塩技術が、擬生化学膜(Biomimetic membrane)。

人間の細胞膜を水分子が行き来するアクアポリンを人工的に作るイメージで想像すると分かりやすい。

最新技術により、シンガポールは1立米の海水の脱塩に要するエネルギーを現在の3.5kWhから1.5kWhにすることを狙っている。

検討されている技術のひとつがジーメンスのもので、フィルター膜を通すのではなく、電界により脱塩するというもの。