カルロヴィ・バリ産のスプリングウォーター
マットーニと同じ水源地で採水されるスプリングウォーターがアキラ。世界的に有名なテルマ(スパ)リゾートである水源地カルロヴィ・バリが大きなトピックであるが、それはマットーニの項で紹介するとし、ここでは少し堅苦しいがナチュラルミネラルウォーター(以下NMW)とスプリングウォーターの違いに触れる。
アキラのEU行政上の定義はスプリングウォーターでありNMWではない。NMWほどではないがスプリングウォーターにも厳格な定義と製造基準が設定されている。尚、欧州以外の地域では源泉形態により湧水=スプリングウォーターとする分類もある点を併記する。
EU行政上における二つの定義は、源泉基準、ボトルド・アット・ソース、採水条件などで共通している。詳細は避けるが最大の相違点としてはスプリングウォーターは認可制でなく規制が比較的緩いことだ。NMWは原水の一定の含有成分が長期間安定している必要があり、炭酸注入などを除き加工や除殺菌は許されないが、スプリングウォーターの製造工程は各国の裁量にも任せられ、英国などではUV殺菌などを認める立場をとる。
アキラのメーカーはNMW「マットーニ」を同じ水源地内の違う水源からボトリングしており、水源地環境はNMW基準を満たしている。スプリングウォーターとしてラベリングされた背景には、ミネラル成分が比較的少ないソフトな原水を女性向けに展開するブランディングがある。