自然の泡による心地よい喉越し
発泡
「ナポリを見てから死ね」のフレーズが示す通りの美景に恵まれたナポリ郊外のリアルド村が採水地である天然微炭酸水。
死火山ロッカモンフィーナ系の地層をじっくりとくぐった天然水で、約10年と言われる自然ろ過プロセスの中で炭酸を含む良質な水になり、ボトリングされる。
EUにおける「ナチュラルミネラルウォーター」は他のミネラルウォーター類と一線を画し、同一基準に則り各加盟国が認可し、登録されているもの。一定のミネラル成分が安定していることなど成分の規定があり、土壌環境保護を含む厳格な製造基準が要求される。その一方、人工的な殺菌処理が許されずあくまで天然成分が重視される。加熱殺菌してもナチュラルミネラルウォーターと定義できる日本の制度とは明白に異なり、それは水の天然成分を薬学的に捉えてきた欧州との歴史的、文化的背景の違いによる基本概念の差異とも言える。
そのEU基準のナチュラルミネラルウォーターでも、炭酸を人工的に加えることは許されており、加圧されたEU産発泡性天然水は実際多くある。このフェッラレッレの発泡性はあくまで天然の産物であり、そのあたりの違いを念頭に試すと必ず一味違ってくるはずだ。