18世紀から知られる療養水
水の発見と療養所の開設 (18世紀初頭)
1707年7月17日、国王カール7世が25歳を迎えたその日、当地の医療を担った役人ヨハン・ヤコブ・ドベリウスによりラムローサ療養所が開設されました。ドベリウスはラムローサに湧く水に何らかの効用があると考えていたといわれます。
早速ドベリウスは翌年の1708年からこのラムローサの水のマーケティングを開始しました。水とそのスパ(保養地)周辺の自然をアピールし観光客誘致を図りました。当時彼が作成したパンフレットには、この水に起因するであろうと考えられた効用が謳われ、スパにおける飲泉はそれを楽しむだけでなく医療に生かす目的で真剣に捉えられていました。
このスパには農民、兵士、弁護士など様々な職業の客が訪れ、富裕層の寄付により貧困階級の客は無料で泉の水を飲み、同時に治療を受けることができました。富裕層にとってこのスパは、療養だけでなく社交や娯楽を目的として利用されたようです。
朝4時に水場が開き、最初に採水・飲泉を許された農民と肉体労働者が行列をつくり、11時からは富裕層の順番とされ、彼らは水晶のグラスでこの水を優雅に汲んだといわれます。
偶然見つかったナチュラルミネラルウォーター (19世紀末)
それから2世紀近くにわたりRamloesadalenの砂岩から湧き出るこの水が愛飲されました。
現在の「ラムローサ」ミネラルウォーターが発見されたのは19世紀末、炭鉱脈を探す掘削時にたまたま目的とは異なる大きな水脈が見つかったことがきっかけでした。結局炭鉱は見つからず、水脈につながる掘削口だけが放置されました。その後また偶然のきっかけによりこの水脈から出る水の分析がなされ、高名なドイツの「ノイエナール」の水に匹敵する成分であるとされ、「ラムローサ」ブランドのミネラルウォーターとして販売が開始されました。
70年と20層
ラムローサの地に降り注いだ雨水は、70年の年月をかけてじっくりと地層でろ過され育まれます。地層は20もの砂岩、粘土、炭、砂などの層により形成され、「ラムローサ」独特のピュアなミネラル構成を自然につくり出します。
メーカー ホームページ
http://www.ramlosa.se/