嶽温泉　小島旅館

　青森県弘前市大字常盤野

350年の伝統を持つ滑らかな強酸性の硫黄泉

推奨用途

●泉質：酸性-カルシウム-塩化物泉（低張性酸性高泉）
●ｐH：2.12
●泉温46.9℃

私がお薦めします

グローバルウォーター
林　典明

嶽温泉　小島旅館
◆ご予約はお電話で◆
青森県弘前市大字常盤野字湯ノ沢20
TEL: 0172-83-2130　FAX: 0172-83-2213
http://kojimaryokan.com/
アクセス
車：東北自動車道　弘前大鰐ICから約40分
電車：JR弘前駅駅よりタクシー・レンタカー50分

水広場スタッフ　取材レポート　　　　　担当：林　（2010年3月）

強酸性の自然殺菌力
津軽の名峰「岩木山」の麓にある嶽温泉は4世紀にまたがる歴史を持つ由緒正しき温泉郷です。
今回は水広場の林が取材に訪れました。

浴場では青森ヒバの木の壁に囲まれた白濁の湯が迎えてくれます。ｐH2.12の強酸性で自然殺菌力を持つ源泉で、　湯の花で満たされたお湯が桧の湯舟を白く覆っていました。

強酸性につきそのまま飲泉することはできませんが、試しにすこしだけ口に含むと、独特の酸っぱさとカルシウムやナトリウムが混ざった独特の苦味に似た味覚を感じました。

強酸性、しかも100%源泉掛け流しのお湯はひりひりするのではという不安がありましたが、実に滑らかで湯の花がからだ全体を包み込み、温かさを逃さないようです。

この硫黄泉の適応症は、擦り傷、やどけ、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病で、水虫が治ったという人もいます。自然の殺菌力が効いているのだと、改めて感心した次第です。

家族経営の小島旅館の部屋からは、遠く白神山地が望め、街の喧騒を忘れさせるのんびりした場所です。山の幸を中心とした心尽くしの料理は、厳冬の中でも温泉と同様に体を温めてくれます。舞茸の釜飯はこの宿の名物で、舞茸の土瓶蒸しもまた絶品です。

朝食に出るこの宿オリジナルの味噌ダレに卵を溶かした貝味噌焼きは、濃厚でありながらまろやかな味で、朝からご飯が進む一品です。

湯治の歴史
江戸時代から湯治場として人々を療養してきた嶽温泉は、今でも湯治の伝統が確かに受け継がれています。
当然、小島旅館は湯治療養の歴史をしっかりと今に伝えています。バブルやデフレに翻弄される私たち現代人の本来の健やかさを気付かせてくれる場所かもしれません。

嶽温泉の歴史と地域
四代津軽藩主信正の時代に開湯され、藩の保護のもとに400年の歴史をもつ温泉です。