福井県三方上中郡若狭町の天徳寺境内奥にある瓜割(うりわり)の滝は、昭和60年に環境庁の名水百選に選ばれている名水です。
1年を通じて水量・水温が変わらず、夏にはその水の冷たさで瓜が自然に割れたとの話(*)から「瓜割水」と呼ばれています。
天徳寺の境内奥に広がる森の中、岩間から湧き出る水は泉となり、やがて小さな滝となって流れていく。
湧き出し口から滝つぼにかけての水中の石がみな赤く染まっているのは、大変珍しい紅藻類(ヒルデンブリンチアリブラリス)が長い時間をかけて繁殖したもので、清らかな水質と水温に変化がない環境のおかげといえます。
この瓜割の滝から湧き出る水は、幾重もの地層が自然のフィルターとなり、長い歳月をかけてろ過した純度の高いミネラル成分が溶け込んでいます。
夏でも冬でも変わらずこんこんと水が湧き出るこの森を、人々は古くから神聖な「水の森」として敬っており、今でも湧き出し口には竹囲いにしめ縄が張られ大切に守られています。
(*)「冷なる氷のごとく、水中の小石を十ひろい取るものなし。瓜を冷やし置ばおのつから破るにより、俗に瓜割水と呼」(宝暦10(1760)年「拾椎雑記」より)
(瓜割の滝)
わかさ瓜割の水をおすすめする理由
・ミネラル成分のバランスが良く、口あたりがやわらかい
・湧き出し口に敷設したパイプを通じて採水した源水を直接工場に引き込んでいるため、汲みたての美味しさそのままです
この名水が飲める名店
『オテル・ドゥ・ミクニ』 Hôtel De Mikuni (東京・四谷/フランス料理)
わかさ瓜割でボトリングされている名水百選「瓜割の水」の源泉とボトリング工場
(2009年10月撮影)