出の山湧水(いでのやまゆうすい) [名水百選]


豊かな湧水に乱舞するホタル

霧島山麓に位置する小林市には40ケ所を超す湧水群があり、岩瀬川の源流である出の山湧水はその代表的なものといえます。水源では岩の割れ目など至る場所から清澄な水が湧出し、近隣からこの名水を汲みに人々が訪れます。
一日に8万トンといわれる豊かな湧水は、地元市民の飲み水として愛され、また水産養殖用としても利用されています。 初夏には湧水池より流れる小川周辺で源氏ボタルが舞う姿を見ることができます。
県の水産試験場が開設されてから湧水を利用したニジマスや鮎などの養殖の研究が始まり、その後「キャビア」で知られるチョウザメの人工ふ化にも成功しました。湧水池周辺は公園として整備され、園内には「宮崎県出の山淡水魚展示館」があり、様々な種類の淡水魚を鑑賞することができます。
市で毎年開催される「こばやし夏祭り」が2003年から名称を「こばやし名水祭り」に変更、2005年は8月6日開催です。


所在地: 宮崎県小林市
交通: JR吉都線「小林駅」下車、タクシーで約10分
問い合わせ: 小林市役所商工観光課 0984-23-1174


清澄な出の山湧水 (写真提供:小林市役所)



湧水を利用した養殖で知られる「出の山公園」 (写真提供:小林市役所)


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